ある日の朝、眠りから覚めたカントクは大富豪になっていた。
金の力で人の心を自由に操るという、金持ちの他愛ない余興により、催眠術で記憶を消され屋敷総出の芝居によって、もてあそばれたカントクだったが、そこはカントク。
やられっぱなしでいるはずもなく、周囲を自分のペースに巻き込んでいく。
天地ハジメは社会人1年生。
私立K・O大学を卒業した後、大手商事に入社し、期待に胸を膨らませてサラリーマン生活をスタート・・したはいいが、最初から苦労の連続。
電話を取り次ぐだけでも四苦八苦。
課長には怒られてばかり。
果たしてハジメは立派なサラリーマンになれるのか!?サラリーマンの道は厳しい。
時には気難し屋の評論家先生のご機嫌取りに励んだり、社内の上役に認められるようセミナーに通って宴会芸を磨いたり、出世のために派閥に入ったり・・。
くじけそうなこともあるけれど、いっしょけんめい乗り越えて社会人として成長していくフレッシュマン天地ハジメ。
財界の大物の一人娘のアプローチを断り、テレビ中継を通じて同じ部の長谷めぐみに愛を告白したハジメだったが、そのお陰で配置転換させられることに。
ハジメの新しい職場は外商部。
日々数字が要求される厳しい外回りのセールスの仕事だ。
目覚しい成績を挙げる同期の沖田を横目にハジメはまったく契約が取れず、あせりの色を隠せない。
ハジメは仕事ばかりでなく、恋愛もいっしょけんめい。
ライバル視する同期の沖田が、ハジメの熱愛するめぐみにアプローチを開始した。
沖田は大企業の御曹司で、仕事もデキるナイスガイ。
車が趣味で、彼女をドライブに誘う沖田に対抗しようと奮起したハジメは、自動車免許を取るべく教習所に通い始める。
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